雪入ふれあいの里の自然情報

日本の原風景・果樹の里山から旬の自然情報をお届けします。

花の池のトンボたち

2013/06/29

ここ数日、ネイチャーセンター前でもトンボの姿をよく見かけるようになりました。
というわけで、トンボの発生源のひとつになっている「花の池」にトンボの写真を撮りに行ってきました。

花の池は、もともと採石場の調整池として使われていた人工池ですが、今はその面影はまったくなく、岸辺にはハンノキやガマが茂り、水中には移植したコウホネなどの植物が生育し、昔からあった自然の池のようなところです。池のまわりには、ウッドデッキがあって、水の中のようすをのぞき見することもできるんですよ。

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トンボの撮影も、このウッドデッキから行います。トンボがいそうな水草が茂った浅い岸辺のあたりに陣取ってまわりを探してみると、いましたいました。
シオカラトンボです。この写真にはうつってませんが、飛んでいる雄の下の水面で、雌が産卵をしていたんです。打水産卵といって、おなかの先を水面に打ちつけるときに卵をうむんだそうです。

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さて、次に見つけたのは今日のお目当てのひとつだったキイトトンボ。こんな色合いのトンボはほかにいないので、すぐに分かりますね。でも葉にとまってじっとしていると、なかなか見つけるのが難しいんです。

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今日はこれでおなかいっぱいだ、と帰ろうとした時、後ろでパチパチ、バサバサという音が。見ると、オオシオカラトンボの雄が雌を「ひっかけて」飛んでいるところ。どこかに止まるはず、と目を凝らしていると、案の定クズの葉っぱの上にとまって交尾を開始しました。

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交尾の次は産卵へ。雄と雌がはなれて湧き水の流れ込みのところへ移動していきました。が、雌がなかなか産卵しません。しびれをきらしたのか、雌の上を飛んでいた雄が、雌に体当たり(といっても翅がぶつかる程度)をくらわせます。それでも産卵しないので、雄もしつこく体当たり。そのたびにバチッバチッと音がします。
「おい、はやくしてくれよ。どっかから別の男がやってくる前によお」
「あんたしつこいわねえ。いい場所さがしてんだから、しんぼうしてよ」

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やっといい場所を見つけたのか、シオカラトンボよりもっと岸に近く、木の枝が水面を覆っている浅瀬で静かに打水産卵をはじめました。

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ああ、おもしろおもしろ。さて、帰ろうと思い池から観察路へあがると、草むらにまたちがうトンボの姿。
おお、ウスバキトンボではないか。今年初めてだぞ、よし一枚。色があわいのでここで生まれたやつかも。ちなみに第一世代は南西諸島から春に渡ってきて産卵し、生まれたものはさらに北を目指すそうです。そういえば、花の池のウッドデッキの柱によく似た形のヤゴのぬけがらがけっこうくっついていました。きっとここでうまれたものはもう北を目指して飛んで行ってしまったのかもしれませんね。

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撮影を終了し腰を上げると、今度のは目の前のススキの葉に赤トンボの若そうなやつを見つけました。
胸の黒い筋の先がとがっているので、アキアカネのようです。
ふもとの田んぼで生まれて、これから山伝いに筑波山へ行く途中なのかしら。
トンボにくわしい方から聞いた話では、筑波山付近のアキアカネは夏を日光まで移動して過ごすそうですよ。
元気でいってらっしゃい。そして秋には真っ赤になって帰っておいでね。

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今日はこれで十分満足。
ネイチャーセンターに到着すると、写真はとれませんでしたが、ショウジョウトンボ(これも今年初めて)まで見ることができました。

7月27日(土)の昆虫観察会では、もっといろんなトンボが見つかりそうで、わくわくしています。
夏休みのお子様向けのイベントです。トンボやチョウなどたくさん見たい人、つかまえてみたい人は、まだ空きがありますので、ぜひお申込みくださいね。

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ザクロの剪定

2013/06/29

ネイチャーセンターの「売り」のひとつは「眺め」。
山の中腹にあってさえぎるものがないので、霞ヶ浦がよくみえます。

梅雨をむかえると、木々が長い枝を伸ばしはじめます。
センターの大窓の前に植えてあるザクロの木も、上へ上へと枝をのばし、このところ少し眺めをさえぎるようになってきてしまいました。

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というわけで、今日はザクロの枝の剪定に挑戦。
こどものころ、よくおじいちゃんに庭木の剪定の手伝いをさせられていたので、そのころのことを思い出しながら、一本一本刈り込みばさみで丸くなるよう剪定していきました。

木は小さいながらも20本以上あり、しかも刺が多いので、ゆっくりやることにしました。
小休止のおやつは、昨日いただいたプラム。甘酸っぱくて、肉体作業のおやつにはぴったりです。

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ちょうどお昼にはほぼ作業終了。
窓からの眺めもずいぶんよくなりました。

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プロの庭師さんにはかないませんが、久しぶりにしては、なかなか上等の出来上がり。
でも、庭木はこんなにうまく刈りこめるのに、どうして息子の髪の毛はうまくいかなんでしょうね。
どうしてもモヒカンのようになってしまうのです。

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何事も修行ですかねえ。

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ヒマワリの種をまきました

2013/6/28

公園内の放射線測定(毎週金曜日に行っています)のため来園された市役所観光商工課の方が、ヒマワリの種をもってきてくれました。
売っているものと色がちがうのは、発芽栽培用に薬をつけているからそうです。

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さっそく、職員駐車場前の空き地に種まきすることにしました。
夏に彩りをそえるためと、収穫できた種を冬の小鳥の給餌用に使うためです。

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スコップで幅50cm、長さ5mぐらいの畝をつくり、2列に筋まきしました。

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水やりは梅雨のお天気だのみ。
どうか無事に育ってくれますように

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館内展示紹介③ 里山の生きものコーナー

2013/6/26

連日、雨や霧のぐずついた天候が続いてますね。
そのせいか、土日のお客様の数もちょっぴり少なめ。外で遊べない分、館内でゆっくり展示物を見て過ごされる方が多いです。今回は、館内展示の中でも古くからあって、こどもからおとなまで人気の生物飼育水槽展示のご紹介です。

ネイチャーセンターのエントランスホールの一画に、水槽が6つ並んでいるコーナーがあります。
その名も「里山の生きものコーナー」。
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このあたりの水辺にくらす生き物たちを飼育、展示しています。
今いるのは、フナ、ザリガニ、ドジョウ、カワムツ、メダカ、イモリの5種類です。
魚などの飼育が好きな担当スタッフが、とっても面倒よく管理してくれているので、けっこう長生きのものがいるんですよ。

このイモリもそのひとつ。
飼育担当スタッフよにれば、生後10年以上経過しているとか。
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ちなみに、雄と雌が1ぴきづついるので、卵を産むこともあります。
これは、今年5月に水草にうみつけられていたイモリの卵。飼育担当スタッフが自宅に持ちかえって、大切に見守っています。
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はじめて知ったのですが、イモリって脱皮?するんですね。
これがその抜け殻(といってもゼラチン質でふにゃふにゃしている)。
写真中央のうす茶色の物体がそうです。左側が尾の部分なんですが、わかります?
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生き物って、毎日ちがう表情を見せてくれるので、見ていて飽きないですよね。
雨の日、出かけるのがおっくうになりがちですが、ここではこんな生き物たちを観察しながら、のんびり過ごせますので、ぜひ遊びにいらしてください。

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セイタカアワダチソウと戦う

2013/6/20 小雨

6月は草刈りシーズン。
公園内の草は、こどもの背丈ほどの高さにのび、少し人も歩きにくくなってきました。
ドクガのすみかにもなるので、草刈りが必要。
というわけで、今週は所長自ら刈払機にて園内除草をしています。

わたしは、というと、決してさぼっているわけではありませんよ。
懸案のセイタカワダチソウたちをどうやって退治するか、を考えており、今日実験的抜き取り作業を行いました。

昨年まで筑波山で環境管理をやっていたこともあり、そこでのやり方をほぼ踏襲。
方法は実に簡単。発見したセイタカアワダチソウをすべて根っこから抜き取るというものです。
セイタカアワダチソウは、林の縁などに群生するので、そういう場所をこのむ在来植物がへってしまいます。すると、在来植物に依存して生活している昆虫も姿をけしてしまい、それを食べる鳥もいなくなる、というわけで、管理が必要になってくるわけですね。

口で言うのは簡単ですが、がっちり根をはった何百本もの個体を抜き取るのはたいへんな作業量。
今日は、芝生駐車場に勢力を拡大しつつある個体群を退治することに決め、作業をしてきました。

これが作業前の写真です。
右手前方から斜め左奥へと群生しているのがそうです。


こちらは作業後。
見た目では、たいした面積にしは見えないかもしれませんが、こういう場所が5,6箇所ありまして、ほんと腰がいたくなりました。
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これは抜き取ったもの。
根っこがけっこうたくさん生えているのがわかりますか?
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セイタカアワダチソウは根っこで冬を越せる多年草なので、通常の刈り払いで数を減らすことはできません。
どちらかというと、刈り払うことで根っこがだんだん頑丈になっていくように感じます。

セイタカアワダチソウを抜き取ったあと、通路や園地など人が利用する場所の刈り払いを行い、その効果をモニタリングしていきたいと思います。

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館内展示紹介② 鳥のぬりえコーナー


ネイチャーセンター館内展示物の紹介、第二弾は、「鳥のぬりえコーナー」。

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鳥のパズルに次いでこどもたちに人気のあるコーナーです。
シジュウカラやルリビタキなど、雪入で見ることのできる野鳥10種類の線画シートに、色えんぴつやマジックペンなどで彩色していくものです。

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壁には、見本の絵(パソコンで描画)が貼り付けてあり、これを見ながら色をぬっていきます。
できあがったぬりえは、持って帰ってもいいし、館内の掲示板にはっていくこどもたちもいます。

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色のぬり方がひとりひとり違っていて、えがくこどもの個性がでるので、見ていてとても楽しい気分になります。

みなさんもネイチャーセンターへ来たら、ぜひこどもといっしょにチャレンジしてみてくださいね。

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日本野鳥の会レンジャー 大畑孝二さん講演会


講演会のご案内です。

財団法人日本野鳥の会のレンジャーで、現在、愛知県の豊田市自然観察の森所長をされている大畑孝二さんの講演会を、ここ雪入ふれあいの里公園で開催します。
テーマは「ラムサール条約登録の現場から」。国内屈指の同条約登録湿地で活躍されてきた現役レンジャーのお話を聞く機会はめったにありません。野鳥やその保護に関心のある方々のご来場をお待ちしています。


大畑さん


講演内容や申し込み方法は以下のとおりです。

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(演題)
  茨城の水辺をラムサール条約湿地に~ウトナイ、片野鴨池、豊田の登録湿地から~
(日時)
  平成25年7月20日(土)  午後1時から午後3時半(受付開始12時30分~)
(会場)
  雪入ふれあいの里公園ネイチャーセンター シアタールーム
(聴講者定員)
  70名(先着順)
(聴講料)
  無料
(申し込み方法)
  受付開始は6月25日(火)から。お名前、お住まい、お電話番号を明記の上、ファクスまたはお電話にてお申し込みください。グループでお申し込みの場合は、代表者の方のお名前、ご連絡先、人数をお知らせください。
(お問い合わせ、お申し込み先)
  雪入ふれあいの里公園ネイチャーセンター (tel)0299-59-7000 (fax)0299-59-7373
(主催)
  日本野鳥の会茨城県、雪入ふれあいの里公園の共催
(後援)
  茨城県
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講演の主旨について
  茨城・栃木・群馬・埼玉4県にまたがる渡良瀬遊水地が、昨年ラムサール条約湿地になりましたが、本県分は河川域のわずかな部分だけです。日本の代表的な湖沼県である本県は、環境省が指定するラムサール条約湿地潜在候補地を3ヶ所も抱えていることから、本県ならではのラムサール条約湿地を実現する道筋を考えるための講演会を企画しました。
  講師は、日本野鳥の会直営のウトナイサンクチェアリでのレンジャー業務を皮切りに石川県大聖寺市の片野鴨池という日本を代表するラムサール条約湿地で勤務し、豊田市自然観察の森では昨年ラムサール条約湿地に指定された市内の特異な湿地3ヶ所の活動推進母体として活躍され、登録に導くところから登録後の諸活動まで抱負な経験をお話いただき、茨城の重要湿地をどのような道筋で指定に導くかを考える機会にしたいと思います。
  なお、講演に先立ち、ウトナイ湖畔で半生を過ごした国際的な標本採取人折居豹二郎について、元ウトナイ湖サンクチュアリのレンジャーで、現在雪入ふれあいの里公園副所長の川﨑がご紹介します。



大畑孝二さんのプロフィール

<略歴>
1959年、岐阜県瑞浪市生まれ。日本野鳥の会レンジャー。日本野鳥の会東京事務所を皮切りに、ウトナイ湖サンクチュアリ、加賀市鴨池観察館のレンジャーを経て、2003年4月から豊田市自然観察の森に勤務。ウトナイでは、千歳川放水路計画等開発問題への対応を、鴨池では水田農業とカモ類の共存の模索を、そして豊田では里山での環境教育や保全に関わる。環境省鳥類標識調査資格、環境カウンセラー、プロジェクトワイルドエジュケーター。

<著書、論文等>
「ぼくは野鳥のレンジャーだ」(ひくまの出版、1987年発行)、
写真集「ウトナイの四季」(北海道新聞社、1995年発行)
「ウトナイ湖サンクチュアリ物語」(ひくまの出版、2001年発行)
「これがカモ!カモなんでも図鑑」(大日本図書、2005年発行)
「市民が止めた!千歳川放水路」(北海道新聞社、2003年発行)
自然ガイド「勇払原野-ウトナイ湖・美々川」(北海道新聞社、2005年発行)
「夏鳥たちの歌は、今」(三省堂、1993年発行:共著)
「自然保護レンジャーになるには」(ぺりかん社、1994年発行:共著)
「瑞浪市の生きものたち~瑞浪市生物調査報告書」(瑞浪市 2008年発行:編著)
「豊田の生きものたち~生物多様性を知る~」(豊田市 2009年発行:編著)

<海外調査、野鳥観察>
香港(マイポ湿地他)、タイ(カオヤイ国立公園他)、アメリカ(ネブラスカ州)、韓国(チョンス湾他)、オーストラリア(カカドウ国立公園他)、マレーシア(タマンネガラ国立公園他)、ロシア(ハバロフスク周辺・カムチャツカ半島)、北京(2008年3月、5月カササギ調査)など。

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館内展示紹介① 鳥と虫のパズル

今回はすこし趣向をかえて、利用者サービス向上のためにとりくんでいる、ネイチャーセンター展示物についてご紹介したいと思います。

第一回目は、わたしがここへ来て初めて制作した「鳥のパズル」と、プロのイラストレーターの方に依頼して制作してもらった「虫のパズル」のご紹介です。

これがそのパズル。どちらも木の端材を立方体に成形し、それに6種類の鳥(シジュウカラ、カワラヒワ、カワセミ、オオハクチョウ、マガモ、エナガ)、虫(ナナホシテントウ、ハンミョウ、ニホンミツバチ、オニヤンマ、コクワガタ、アオスジアゲハ)の絵をアクリル絵の具で描いた作品です。

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絵がかわいく、木のやさしい手ざわりが好評で、来館するこどもたちのほとんどがこれで遊んでいってくれます。

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絵は漫画チックにデフォルメされていますが、その鳥や虫の特徴となる色や模様、体型などは可能なかぎり実物に近づけるよう配慮しています。

また、彩色した表面は、色落ち防止とともに小さなお子様も安心して手にとって遊べるように、化学系のニスではなく天然のえごま油でコーティングしています。

「もし注文があったら受注生産してもいいなあ」なんて、所長と冗談半分に話しております。

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子ガエルの大行進だ!


2013/06/13

今日も朝からじとじととした小雨模様。霧雨ってやつですが、むかし住んでいた北海道のある地方では「じり」ってよんでましたっけ。

さて、今日の話題はカエルのこどもたちです。
お昼頃、隣町の小学校のこどもたち30人ばかりが見学にきてくれたのですが、センターにはいるやいなや、「カエルのちっちゃいやつがいっぱいいるよ」ですって。

朝来た時にはまったく気がつかなかったのに、と外へ出てみると、水辺のビオトープの岸辺に、ハエと見紛うばかりの小さな子ガエルたちの軍団を発見。

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まわりをよく見渡すと、駐車場からのアプローチ坂のあちらこちらに、水辺のビオトープめざして行進する子ガエルたちの姿が。
この子たちは、いったいどこから来ているの?と思い、その行列を逆にたどって坂をくだっていくと、どうやら坂の一番下にある排水溝の桝から這い出してきている模様。しゃがみこんで中をのぞくと、壁にへばりついて上へのぼらんとするもの、すでに壁はクリアし、蓋のグレーチングを這い上がろうとするものがいるではありませんか。

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高さ5cmほどのグレーチングの壁は、かれらにとって最後の難関。濡れているとコンクリートより滑りやすいので、角のところを上手くとおらないと上に上がれません。

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えっしょ、えっしょ、という声が聞こえてきそうなくらい、何度も何度もチャレンジして、やっと日の当たる世界に出てきた子ガエルくん。

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そこからがまた試練の道。20メートルちかい坂道を登りきらないと、水辺のビオトープにはたどりつけません。人通りの多い中央レーンをさけ、路側帯を整然と通行する子ガエルたち。道路を歩くときは端っこを歩くんですよ。だれが教えたわけでもないのに、自然の力ってすごいですよね。

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やっとの思いで水辺にたどり着いた子ガエルたち。中には疲れたのか、足をのびーとしているものも。
どんだけかわいいのよっ、て思うでしょ?

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水辺には身を隠せる草むらもあるので、ここまでくればひと安心。
でも、水中にはおっかないザリガニたちがいるので、気をつけるんだよ。

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北茨城に鳥の調査にいってきました


2013/06/09

日付が前後しますが、6月9日に、モニタリングサイト1000の鳥類繁殖期調査のため、北茨城市小川のブナ林へ行ってきました。
繁殖期調査はこの日が最後。オオルリ、キビタキ、クロツグミ、マミジロなどなど、夏の歌い手であるヒタキ、ツグミ類が多く観察できました。1回目の調査では記録のなかったカッコウの声も聞かれました。そういえば、わたしが鳥を見始めた20年ほど前は、茨城でもカッコウはわりと普通にいたような記憶があるのですが。
今はこんな山奥までこないと声もきけなくなってしまったのでしょうか。

調査を終えて、車中で昼寝したあと家路にむかいました。
調査最終日なので、今日はちょっと道草をして帰ろう、というわけで、久しぶりに花園神社に参拝。

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朱塗りの橋をわたり、奥にある拝殿をめざします。
門をくぐった先にある石垣で地衣類のチェック。ここは、6年前に、当時いっしょに仕事をさせていただいていた吉武和次郎先生と訪れたときに「カバイロイワモジゴケ」という地衣類を見つけた場所。
まだあるかなあ、と石垣をさがしみますが、なかなか見つかりません。やっとの思いで2か所見つけましたが、6年前より元気がないような感じでした。

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石垣についたユキノシタの花や、まわりの木々でさえずるキビタキ、ヤブサメの声を楽しんだ後、拝殿にて参拝。

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ふりかえると、コウヤマキの巨木があるので、これはめずらしいと思い近付いて観察していると、地上にネズミの糞のようなものがパラパラと。木には大きな穴があいていて、樹皮が少しむかれているような痕跡もあったので、きっとムササビに違いない、とひとり合点して神社を後にしたのでした。

コウヤマキ

今度またゆっくり参拝して、ムササビさがしをしようと思います。

そうそう、花園神社の近くには、増渕川魚園という釣り堀があって、そこのランチはとてもおいしいんですよ。
釣った魚を焼くか、刺身にしてもらい定食にするんですが、山菜の小鉢が5,6品ついていて、とってもボリューミー。おすすめです。

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梅の葉っぱが甘くなる?

2013/6/12

数日前のことですが、虫の観察会の前準備のため、センター周辺で虫さがしをしていたら、駐車場にある梅の木にやたらといろんな虫がやってきているのが目にはいりました。

花も咲いていないのになぜ? と近寄ってよく観察してみたら、葉っぱの表面が少し濡れていて、その液体をチョウやハチがなめになってきているのでした。

午後だったので朝露ってわけでもないし。葉っぱを一枚ちぎってなめてみたら、「うう、甘いっ」。
これなら虫がなめにやってくるはず。
すぐさまカメラをもってきて、汁を吸っている虫たちの撮影を始めました。

まずはブンブン大きな音をたててやってきたオオスズメバチ。強面のオオスズメバチも、甘い汁を吸っている時はなんだかやさしい顔つきに見えます。

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お次はキイロスズメバチ。オオスズメバチより小型ながらも、凶暴性ではひけをとらないハチです。
オオスズメよりかなり気を配って接近。でも、これが精一杯でした。ちなみにレンズは100mmマクロです。

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ほかにミツバチやアブも何種類かきていましたが、小さくて動きがすばやいので撮影はできず。

ふだんは、なかなか接近を許してくれないチョウたちも、この御馳走は花の蜜の比ではないらしく、いつもの警戒心がうすれているようでした。
まずは、アカタテハ。いつもは400mmで撮影しているのですが、今日は100mmでも十分でした。ストローのような口を葉っぱの表面にのばしているのが見えますね。

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次はコミスジ。けっこう飛ぶのが早いので、追いかけるのが大変なこのチョウも、今日は楽々と撮影できました。

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樹液が好物のサトキマダラヒカゲもやってきてくれましたが、吸汁シーンの撮影は不成功。

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20分ぐらいの短時間で、こんなにいろんな虫が観察できて、とても楽しかったです。

で、この汁の正体は???
ネットなどで調べてみると、ウメの木の枝に群がるアブラムシの排泄物らしいです。
そういえは、無数といっていいくらいのアブラムシが、たしかに枝に群がっていました。

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ええー、ということは、アブラムシのしょんべんをなめてしまったってことお?
知らなかったこととはいえ、うかつでした。そのくらいの想像力は働いてもよかったのにい。

翌日、わたしの排泄物も少々ゆるかったのは、このせい?
なんという「落ち」だこと。

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自然ふれあい教室「虫が好きな花」を開催しました

2013/06/09

今年度第2回目の自然ふれあい教室は、初夏の花にあつまる昆虫をテーマにした観察会。
集まったのは小学校1年生から60代までの男女10名。
事前申込されていた親子1組が、急病のため欠席されましたが、次回観察会にはぜひ参加したいとのことでした。

さて、今回講師を務めていただいたのは、千葉県野田市からお越しくださった柄澤保彦先生。フィールドは地元千葉県ですが、雪入では長く昆虫観察のご指導をされていらっしゃり、茨城でもファンの多い先生です。

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先生から、今回のテーマや気をつけてほしい危険生物などについてレクチャーをいただいた後、いざ昆虫ウォッチングへ。草っぱらの駐車場で、こどもたちは網を手に、つぎからつぎへといろんな昆虫を見つけてはゲットしていきます。
大人も負けじと夢中で虫さがし。

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虫カゴがだいぶにぎやかになったところで、一度先生のところに集まり、ひとつひとつ昆虫の名前や体の特徴、生活のしかた、えさの取り方などについて説明を受けました。

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今度は、坂道を登りながら、道端の昆虫をさがします。
スズメバチとミツバチの口のちがいを説明するのに、実物をさがしていた先生。
みごとにオオスズメバチの女王バチ(かなりでかいのでびっくり)を捕獲し、びんに入れ、マルハナバチとの口の形とたべものの違いについてご説明をいただきました。

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池のある展望広場までのぼり、鳥の美しいさえずりを聞きながら、トンボやチョウ、バッタなどいろいろな虫たちを手にとり、体の特徴などをじっくりと観察していきました。男の子たちは、やはりトンボとりに夢中。今回は大型のトンボが少なく、クロイトトンボやコシアキトンボなど4種類だけでしたが、それでも何頭かつかまえることができ、満足げでした。

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約3時間のウォッチングをおえ、ネイチャーセンターで最後のまとめ。今回見られた昆虫の種類名を、植物食から高次捕食者の順にわけて整理していきました。

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今回観察できた種類は以下のとおりです。

植物食(第一次消費者)
アオスジアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、モンキチョウ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、キタテハ、イチモンジチョウ、コミスジ、ベニシジミ、ルリシジミ、ダイミョウセセリ、ドクガ(幼虫)、クワコ(幼虫)、フクラスズメ(幼虫)、キベリネズミホソバ、ウメエダシャク、ツチイナゴ、ヒナバッタ、ショウリョウバッタ(幼虫)、ヤマトフキバッタ(与ウチュウ)、ナナフシモドキ、ツユムシ、セイタカアワダチソウノヒゲナガアブラムシ、ウリハムシモドキ、クロウリハムシ、セマダラコガネ、マメコガネ、コイチャコガネ、トホシオサゾウムシ、コフキゾウムシ、コアオハナムグリ、ムラサキシラホシカメムシ、シロテンハナムグリ、マルカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、シロオビアワフキ、クロマルハナバチ、コマルハナバチ、トラマルハナバチ、クマバチ、セイヨウミツバチ

小さい動物食(第二次消費者)
ジョウカイボン、オオスズメバチ、クロイトトンボ、コシアキトンボ、シオカラトンボ、シオヤトンボ、ヒメカゲロウの一種、コナカゲロウの一種、クサカゲロウの一種、ヨツボシクサカゲロウ、ニワハンミョウ、マガリケムシヒキ、シオヤムシヒキ、チャイロオオイシアブ、オオイシアブ、ヤブキリ、ウバタマコメツキ、サビキコリ、カマキリの幼虫、ナナホシテントウ、オバボタル、モリチャバネゴキブリ、オオヒラタシデムシ、カバキコマチグモ、ネコハエトリ、マミジロハエトリ、ゴミグモ、コガネグモ、ギンメッキゴミグモ、クサグモ、ササグモ

第三次消費者(主に鳥)
オオルリ、ソウシチョウ、キビタキ、ヒヨドリ、コゲラ、ホオジロ、アカゲラ、カイツブリ、メジロ、ハシブトガラス、ウグイス、ツバメ、イカル

最高次捕食者
サシバ


次回7月26日(土)は、夏休みスペシャルとして、こども向けの昆虫ウォッチングを行います。
講師は今回とおなじ柄澤先生。虫好きのサポーターもきてくれるので、親子でふるってご参加ください。


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腰があいている コシアキトンボ
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気をつけよう ドクガの幼虫
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怪獣映画に出てきそう コワコ
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コマツナギの花蕾に産卵中 ルリシジミ
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ぴょんぴょん跳ねるぞ ウバタマコメツキ
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とりあえずかわいい セマダラコガネ
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めっちゃかわいかった コマルハナバチ(雄)
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これでも肉食 ジョウカイボン
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ツツジの花にもぐっていた マメコガネ
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やっぱり主役はわたしでしょ? オオスズメバチ
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上佐谷小学校のこどもたちと自然体験!

2013/060/7

今日は、ネイチャーセンターから一番近い小学校、かすみがうら市立上佐谷小学校の1~4年生25名がやってきてくれました。

目的は「地域の自然を知る」ということで、学年ごとにテーマをきめたグループ活動。
井上所長から来館御礼のご挨拶とスタッフ紹介があった後、学年別に分かれて3Dの映像をみたり、森の展示室で動物のはく製や標本などをさわったりして、しばし館内活動。

3,4年生は、「自然を守るボランティア活動」をテーマに、日頃ハイキングコースの整備などを行っている現場見学。今日は、ボランティアとしてその整備を行っているヒゲ軍曹・遠藤隊長(今年募集する雪入探検隊の隊長さんです)が、屈強な体と顔つきに似合わない優しい声で、雪入山の自然やなりたちについてお話してくれた後、藤見の滝へ案内。今問題になっている里山の荒廃やごみ問題などについて、よい勉強ができたのではないかと思います。遠藤隊長、今日は本業を休んでまでこどもたちのために来ていただき、ほんとにありがとうございました。
なお、遠藤隊長はこのあと、ハイキングコースにある枯れた松の伐採へ向かいました。
君たちも早く大きなって、隊員になってね。

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(先頭が遠藤隊長です)

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(これは隊長ではなく所長です。)


他の学年ですが、2年生は「おたまじゃくしの流れ」でザリガニ釣りに挑戦。農作業と野遊びが得意な高野さんの指導で、ながれに潜む(というより驚いて潜ってしまった)ザリガニを、さきいかを餌にして必死につっていたようです。目標は全員で99匹ということでしたが、結果は? 中には一人で30匹も釣ったこどもがいたとか。意外とザリガニも簡単に捕獲されちゃうのね。

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さて、わたしが受け持ったのは、とっても明るくて元気な1年生4人組。みんな女の子で、とにかくにぎやかなお散歩となりました。センターから池のある山の奥まで登りながら、ビンゴカードに書かれている生き物を見つけて観察してきました。16マスのうち1マス(ザリガニ)をのぞいてみんな発見することができました。

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最後は、全員集合してバードコールの製作です。
園内で伐採したいろいろな樹木の切れ端に穴をあけ、アイボルトという金具を穴にねじこんで、鳥の鳴き声に似た音をだす楽器?です。

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なんとか全員、うまく音がだせるようになりました。

来週は、学校を訪問して、3年生といっしょにバードウォッチングを楽しむ予定です。
どんな野鳥が観察できるか、とても楽しみです。

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愛鳥モデル校(前渡小学校)へ行ってきました

今年度最後の愛鳥モデル校訪問は、ひたちなか市にある前渡小学校。

この学校には、PTAのOBの方々を中心に組織された「おやじの会」により、「ほたるの森」と名付けられたビオトープが併設されています。ここにもっと野鳥をよぶにはどうしたらいいの? という宿題をいただいたので、事前にビオトープを下見させていただき、野鳥をよぶ工夫についてのスライド上映会をしてきました。
お話を聞いてくれたのは、5年生の130名のこどもたち。

ビオトープは、谷地形の荒れ地だったところに手を入れて、ホタルの幼虫がくらせる池や観察路などが整備されていました。

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まわりは杉の造林地や広葉樹の斜面林に囲まれ、イヌザクラ、エゴノキ、コブシ、エノキなどが高木層を形成している二次林のような林です。

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明るくて、とてもよい林なのですが、よく観察してみると、高木はたくさんあるのに、低い木が少なく、それも野鳥が少ない原因のひとつかな、と思い、ツツジやヤマハギなどの低木類や、少し高くなるガマズミ、クリ、ムクノキなど、野鳥の食べ物になるような実をつける樹木と、チョウなどが産卵、吸蜜にくる樹木を中心に、低木から亜高木層を少し充実させてはどうか、という提案をしました。

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また、斜面の上(校庭側)からビオトープが丸見えのため、人の姿に鳥が驚いてすぐに飛んで行ってしまうのも原因なのではないか、と思い、斜面と校庭の間にある金網フェンスにナツヅタやヤブガラシなどのツル植物をうまくはわせて、目隠しを作ったらどうか、という提案もしてきました。
いずれにしても、鳥が食べられる餌や避難場所、休み場所などを増やすことと、鳥から人の姿が直接見えないように(鳥をおどろかせないように観察することもできる)な工夫をほどこすことで、いろいろな野鳥が観察できるようになるのでは、というお話をさせていただきました。

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また、小鳥が利用しやすい餌台や巣箱の作り方、設置の仕方についてもアドバイスしました。

こどもたちにとってこのビオトープは、身近に自然とふれあえる場所であると同時に、地域の人たちとの協同作業によって作ってきた、とても大切な場所だということが分かりました。
お話もいっしょうけんめい聞いてくれ、熱心にメモをとってくれていたので、お話の中にいくつかは実現するんじゃないかな、と思います。

次はいっしょに巣箱づくりができたらいいね。

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2013年5月の鳥あわせ

野鳥情報

2013年5月に公園とその周辺で記録された鳥を次のとおりレポートします。

キジ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ(22日初認)、ゴイサギ(11日初認)、アオサギ、チュウサギ、ホトトギス(18日初認)、ツツドリ、ミサゴ、トビ、ツミ、ハイタカ、オオタカ、サシバ、ノスリ、フクロウ、カワセミ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ(18日初認)、サンコウチョウ(16日初認)、モズ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、エゾムシクイ(1日初認)、センダイムシクイ、メジロ、トラツグミ(7日初認)、キビタキ、オオルリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ(8日終認)、カワラヒワ、シメ、イカル(1日初認)、ホオジロ、クロジ(8日終認)、コジュケイ、ソウシチョウ

以上の51種類でした。

今月のトピックスとしては、夏鳥のホトトギス、サンコウチョウなどの渡来、スズメ、エナガ、キセキレイ、ヤマガラなどの子育てが始まったこと、ふもとの水田にサギ類が飛来するようになったこと、などでした。

ネイチャーセンターでは、開館日のほぼ毎日、周辺で観察された野鳥の記録をとっています。毎日の生のデータは、センター内に掲示しています。

*初認=その鳥または行動がシーズンで初めて記録された日。
*終認=その鳥(渡ほり鳥)がシーズン最後に記録された日。

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